Table of Contents
ふぐの中でも最もおいしいとされる「とらふぐ」。とらふぐを養殖しているのは国内で敦賀が最北端の養殖地だというのはご存知でしょうか。
主に、とらふぐの養殖は長崎県、熊本県、愛媛県など比較的海水温が高めな地域で行われていますが、福井県はこれらの生産地に比べて海水温が低く、海が荒れやすい日本海に属しています。
海水温が低く海が荒れやすい、日本海に面している敦賀市を含む嶺南地域は、福井県の中でもリアス式海岸に面しており、荒れる波の影響を受けづらい環境であるため、とらふぐの養殖が行われるようになりました。
例年5月中頃から6月初め頃、長崎県の種苗業者より送られてきた稚魚(体長5~6センチほど)を敦賀湾の西浦地域にある養殖場に移し、トラフグの育成が始まります。
とらふぐ一尾ずつ手作業で歯を切っていく「歯抜き」を行います。これは、育成期間中、数回行われます。
とらふぐの歯はとても丈夫で強力、噛む力がとても強いです。とらふぐ同士が争ってヒレや尾びれなどをかみ合うことも少なくありません。そこで、育てている期間中、何度か「歯抜き」を行う必要があるのです。
とらふぐの稚魚が育つ中で一番神経を使うのが冬。いくらリアス式海岸で波の影響を受けづらい環境下にあったとしても冷たい水の中ではとらふぐの運動量が減ってしまいます。運動量が減ると餌を食べる量も減ってしまうので、栄養豊富な餌を与えることで寒い冬を乗り越えられるように育てていきます。
厳しい冬を越えたとらふぐは、身の締まりのよいとらふぐに成長します。翌年の12月あたりには京阪神を中心とした市場に出荷されていきます。
敦賀の西側(西浦地区)の養殖場
稚魚を移しています
大事な「歯抜き」の作業。
一尾ずつ手作業で行います
真鯛は、海面養殖の中では一番多く養殖されている魚で、敦賀でもずいぶん前から養殖されてきたのですが、2018年、新しく「敦賀真鯛」としてブランド化し、県内外へその品質の良さを伝えようという取り組みが始まりました。
養殖真鯛とは思えないほどの身の締まりと脂の乗り。天然ものの真鯛に見劣りしない鮮やかな赤色が特徴の敦賀真鯛。
少しずつではありますが、安定した出荷量が見込めるようになり、最近では東京のほうでも敦賀真鯛を召し上がっていただけるようになりました。
真鯛の稚魚を養殖場に移します
真鯛の稚魚を養殖場に移します
だいたい5~6センチくらいの大きさで
やってきます
敦賀の海で育つとらふぐは「敦賀ふぐ」、真鯛は「敦賀真鯛」としてブランド化されています。
敦賀真鯛・敦賀ふぐ~敦賀市
※表は左右にスクロールできます
敦賀ふぐの宿 なかい | 敦賀市色浜30-6 | 0770-26-1723 | https://sakana-nakai.jp/ |
旅館やまもと | 敦賀市手6-3 | 0770-26-1900 | http://www.tsuruganoyado.jp/ |
川端荘 | 敦賀市手6-2-1 | 0770-26-1134 | http://kawabatasou.com/ |
あけぼの旅館 | 敦賀市手29-7 | 0770-26-1316 | http://www.tsuruga-fugu.jp/ |
小料理 登喜輪 | 敦賀市相生町6-7 | 0770-22-0512 | https://fuguya-tokiwa.jimdofree.com/ |
網元 伝平荘 | 敦賀市縄間29-14-2 | 0770-22-4236 | https://denbeiso.com/ |
中村旅館 | 敦賀市沓12-10 | 0770-26-1152 | https://sea.ap.teacup.com/nakamura/(釣果ブログ) |
おもや旅館 | 敦賀市色浜31-26 | 0770-26-1721 | http://omoyaryokan.com/ |
その他に、敦賀市内で敦賀ふぐを食べることができるお店があります。詳細については、敦賀の魅力満載!「つるが旨いもんマップ」の「敦賀ふぐ」のページをご覧ください。